インターネットビジネスをしている人にとっては「bot」「ボット」は馴染みのある言葉だろう。改めてここでbotの解説をする。
語源はロボットである。最も有名なbotは、Googlebotだろう。私達が検索エンジンとしてGoogleに訪問して検索をする。検索結果に大量のWebサイトの情報が一覧で表示されるが、リアルタイムに探しているわけではない。予めGooglebotというロボットが、世界中のWebサイトを巡回してデータを取得しているのである。
ロボットと言っても物理的なロボットではない。あくまでただのソフトウェアである。パソコンではなくサーバーと呼ぶ大きくてデータセンターの中にあるコンピューター上で、誰かの指示を受けることなく自律的に各サイトを這うように情報を取得する。この「這うように」というのがポイントで、取捨選択せず「すべてのデータを一旦取得する」というのが特徴だ。「這う」という意味で「クローラー」と呼ばれている。
私達がWebサイトの必要な部分だけ取捨選択しながら読むのに対して、クローラーはすべて読む。機械だから疲れることなくたくさん読める。
Googleのbotがあまりに有名で、botといえばWebサイトのクローラーをイメージする人も多い。
他のbotの事例では「チャットbot」などがある。チャットの対話の相手が人間ではなくシステムが相手となっている。チャットbotに関しては、別の章で解説したい。