山本ゆうごブログ

山本ゆうごの仕事メモ

「人のためになる仕事をしたい」とは?

就活でよく聞くフレーズで「人のためになる仕事をしたい」ってのがある。いや大概の仕事は人のためになるだろうという反応もあるだろうが、改めて整理すると「人のためになる仕事」を口にする人は以下の4象限を語ってるのだと思う。

  • 【なるx稼げる】人のためになってお金も稼げる
  • 【ならないx稼げる】人のためにならないけどお金は稼げる
  • 【なるx稼げない】人のためになるけどお金は稼げない
  • 【ならないx稼げない】人のためにならないしお金も稼げない

まずひとつ目の【なるx稼げる】の領域。人助けもできてビジネスもうまくいくことはある。安いご飯や安い服を提供して規模を拡大する、外食産業やアパレル企業がそうだ。より良いものをより安く提供することで社会貢献もできた上で事業規模も拡大できる。それもうよくある大企業でいい。規模が拡大している時点で社会的価値があった上で稼げないと企業の成長なんてありえない。ところが「人のためになる仕事を」と言ってる人が以外と大企業に所属してたりする。

2つ目の【ならないx稼げる】の領域。社会経験が浅いと「悪いことしているからお金って稼げるんでしょ?」という陰謀論に陥ったりする。しかしながらそういうのってあんまりない。ただ「不道徳企業」というカテゴリはある。ポルノタバコギャンブルの領域を指す。ポルノは消費者は満足してるかも知れないが資源の調達方法が人権を無視しているのではないか?タバコはマイナスを0にするが最初からなければそのマイナスも無いはずだ。ギャンブルも顧客を不幸に落としいるだけじゃないかと。まぁその通りだ。だからポルノやギャンブルでは上場はできない。タバコも政治的に市場が殺されてうる。「それが本当に悪いことなら禁止されてる」のであって、法の枠内でギリギリでなんとかやってる。石を投げれば当たるほどの企業でもない。

3つ目の【なるx稼げない】の領域。この領域実は大きい。あまりに「国民にとって必要なもの」って国が管理してる。水道とか医療とか児童教育とか。だけどそれらって自由に値付けができないから全然稼げない。なくなりはしないけど、プレミアつけて10倍の値段を取れるかっていうととれない。じゃぁ、ワクチンとかは製造も接種も国がゴリゴリに口挟むから全然儲からない。実際に儲かるのは国が口を挟まない保険外診療だったりダイエット薬だったりする。美容整形・ダイエット・薄毛治療、国民にとって無くてはならないものかって言うとそうではない。ある意味これも【ならないx稼げる】領域かも知れない。だからやりすぎると国から叱られる。

4つ目の【ならないx稼げない】の領域。少なくとも稼げない領域に投資は集まらないので、株式会社としは存在できない。個人の趣味としての領域でしなかない。節税とか。

ということで、まとめると、職場ってのは「人のためになる」は大前提でその先で「稼げる仕事」と「稼げない仕事」が分かれる。

さらに「稼げる仕事」のうち「従業員の待遇が良いかどうか」ってのも別れてくる。