ポンチ絵は大事で嫌い
ポンチ絵は嫌われている。
Bubbles don't crash! という言葉がある。Bubbles というのは、ドキュメント上に書かれた図形のことで、ドキュメントをいくら頑張って描いても、その間違いって気づき用がないということ。だからエンジニアの間では、ソースコードの方が重視される。それがシステムを表しているし、間違っていたらエラーがでる。
しかしながら、ソースコードを見せてもそれが何なのかはわからないし。プログラムの外のこと(ユーザーとか銀行とかとの関係)は分からない。
そのシステムの社会的な位置付けを示したいときには、どうしてもポンチ絵が必要になる。大事なのは「システムの外」ということ。
規格としてのポンチ絵 UML
UMLという規格はあるのだが、ポンチ絵にはあまり役に立たない。基本は「自社のシステム」を作るためのものであって、他者との座組を示すものではないから。
ポンチ絵の定義
ラフイメージという位置付け。ハードウェア業界の人達は、製品の完成イメージ図や設計図のラフイメージをポンチ絵と言うし、企業ごとの提携を示すにもポンチ絵という呼び方をする。
ここでは、相関図をポンチ絵を呼ぶことにする。
ビジネスマンでなくてもポンチ絵は大事
例えばオリラジ中田のブログ。 http://lineblog.me/atshikonakata/ https://obs.line-scdn.net/0hWjYbkdvnCEVkGybdC6R3Ei5GDiodeBJNDmMffxFNAmsRdx9FDGEXZgNCDi8XdB9JCDgXPzVoADECLxRDXA9AUUJSLAlKQj1bDgpHKidHCCUKdAZHRH1CK0MbVHZIKkYTUC9PI0QZE3ROKRwaUChO
めちゃくちゃポンチ絵を使ってる。
ポンチ絵のわかりづらさ
学問がない
文学でもない。経済でもない。自然科学でもない。一番近いのは語学ではあるが、ジャンルとして存在していない。だから習うことができない。
ルールがない
ルール化されたのがUMLではあるが、一般的ではない。
ハンディキャップ仮説としてのポンチ絵の存在
本当にコミュニケーションを円滑に刷るために作られたのかさえ怪しい。「頑張って図がいっぱい入ったパワポ資料を作りました」ってスタイルは存在する。
というとで色々サンプルをみながらポンチ絵の存在をみてみよう
日経新聞はこれ http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20170502&ng=DGKKZO15973950S7A500C1MM8000 http://www.nikkei.com/paper/image-article/?R_FLG=0&ad=DSKKZO1596443001052017MM8000&ng=DGKKZO15973950S7A500C1MM8000&z=20170502
日経新聞なので、登場人物やら組織やらの間を矢印で繋いで、お金の流れを表すということが多い。
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20170502&ng=DGKKZO15970070R00C17A5TI1000 http://www.nikkei.com/paper/image-article/?R_FLG=0&ad=DSKKZO1597009001052017TI1000&ng=DGKKZO15970070R00C17A5TI1000&z=20170502
この図の場合はもやは矢印が何かさえ言い表してはない。ただ、登場人物は明らかで、なんらかの取引のルールとが矢印で表されているということだけは分かる。
ポンチ絵で抑えるべき箇所
- 登場人物を箱で書く
- データ・モノ・お金の流れを矢印で書く
登場人物(組織)を発注などの情報を矢印で結ぶ。「誰が」→「誰に」という風にイベントのトリガーを元にする。 複数の登場人物がいる場合には、直接コミュニケーションをとっているのが誰かというだけでも分かりやすい。
アマゾンの例では、発注の流れではなく、在庫の流れを示してると思われる。普段は出版社はAmazonと直接取り引きをしていないが、日販に在庫がない場合には直接取引をしていることを示している。
形にはこだわりすぎない
日経のAmazonの例をみてみる。出版社はビルだし、日販は本の束だし、AmazonはAmazonと書いているだけだ。じゃぁそれが分かりにくいかっていうとそうでもない。Amazonも何らかのイラストつけてあげなよとは思うけど、そこをモタモタするくらいなら、単なる長方形でいい。
社内用途ではロゴが分かりやすい
ロゴって勝手に使っちゃいけないから社外向けのドキュメントには書きづらい。日経もそうだと思う。一方でビジネス用途では本当にその会社を示すためにロゴを使いたいときもあるので、そういうときにはロゴを使った方が視認性が高い。