山本ゆうごブログ

山本ゆうごの仕事メモ

エクセル申請書の20年戦争

自治体・個人・団体からの布製マスクの配布希望の申出について

【質問】 メールで申請しようとしていますが、Excelファイルに入力ができません。 【回答】 PCで操作している場合、Excelファイルを一度デスクトップに保存していただき、その上で再度保存したExcelファイルを開いて入力してみてください。 スマホで操作している場合、スマホにExcelを編集できるソフトが入っていない可能性が高いと思われますので、スマホではなくExcelを編集可能なPC等でご申請ください。

アベノマスクを申請する際にエクセルが必要という話。

こんなもんフォームでやればいいじゃないという話だが、エクセル申請書にはいろいろメリットがある。

メリット1:Webサーバが要らない

エクセル申請書はメールで添付する。だから新規にWebサーバを建てなくてもいい。

メリット2:サーバー負荷を気にしないでいい

メールサーバーは普段から山程迷惑メールをさばいている。また必ずキューに入るので同時アクセスの不安がない。

メリット3:セキュリティテストをしないでいい

Webサーバーを公開したら最後めちゃくちゃ攻撃なアクセスがある。ありそうなセキュリティホールは一通りたたかれる。SQLインジェクションやらディレクトリトラバーサルの穴は一通り叩かれる。そして急増でこしらえた開発体制では、SQLインジェクションやらディレクトラバーサルの穴はできちゃう。

エクセル申請書のオルタナティブはこれ

実はメール添付に変わる「投稿専用プロトコル」の代替手段がない。 Webはデータを取り出すことができちゃうのがダサい。 未だにまともにセッション管理ができないフォーム製作者が後を絶たない。 https://cybersecurity-jp.com/news/36559

代替手段:GoogleForm

ちょうどいい。データが取り出せないというのがいい。 ただ、データがスプレッドシートなので、1000人規模の受付くらいが限界か。 さらにGoogleにデータをロックインされる。SaaSを使う時のネック。どのデータセンターに置かれてるかも分からない。 エクセル申請書はメールサーバーにデータがたまる。メールサーバーはベンダーロックインされない。

代替手段:PDF Form

PDFにもフォーム機能はある。ただほとんどお目にかからない。作れる人が限られる。

代替手段:メール本文そのもの

これもあり。見出しと本文の雛形をコピペして使ってねというだけでいい。 自動化しようと思えばできる。

代替手段:エクセル + LibureOffice

ちゃんと全部テストしてどれでも業務が回るようにする。 ・MS-Ofiice x (Windows + Mac) ・LibreOffice x (Windos + Mac + Linux)

LibreOfficeを業務フローに加えることで、SaaSのロックインをさけることができる。 ブラウザでサービス作るときにもテストは必要だし、スマホアプリを提供するときにはもっとテストが必要。エクセル業務フローもエクセルが編集できる環境のテストを5パターンくらい用意していればほぼカバーはできる。