山本ゆうごブログ

山本ゆうごの仕事メモ

クラウドサービスのツラミ

なんでもかんでもクラウドにしようというものの以下のデメリットはある。 これらのリスクを織り込んでクラウドサービスを導入すべき

いつ料金あがるかわからない

個別の交渉ではどうにもならないレベルで料金が改定される。さらにドル支払いのクラウドサービスも多い。全く同じサービスであるにも関わらず為替リスクが大きすぎる。予算が組めない。

実はビジネス利用が禁止されてるケースもある

Discordは実は2021年まで利用規約に「商用利用不可」と記載されいてた。個人としてサービスを利用することが大前提。

広告モデル≒個人情報を吸い上げてこその商売

堅いことを言うと、Googleで検索しているだけでもその会社の中の従業員が必要としてる情報がGoogleのデータベースに蓄積されていく。Google検索さえも禁止するのが筋ではある(流石にもうないけど)。

業務にLINEを使うということもLINEそのものが広告モデルであるためややハードルが高いが、流石にメッセージの内容は広告には使われないことになってる。ただLINEのシステムは自分達のものではないから仕様の変更に文句は言えない。

いつサービスが終わるかわからない

Googleのクラウドサービスなんてすぐに終わる。Google+とかGoogleVideoとか。 終わらないにしても「この機能は廃止されるので代わりの機能に移管してね」と謎のコストを強いられる。

どっかで売られる

クラウドサービスに限った話ではないが、SkypにしてもSlackにしてもTableauにしても親会社があっけなく変わった。無料で便利なサービスを展開するのは、溜まったユーザデータを売却するため。当然個人データだけを売却するわけにはいかないので、会社ごと売却される。売却されたあとは値段が上がるか、値段は上がらないけどサービス品質が下がったままで放置されて相対的に使いにくいサービスになったりする。たとえばSkypeはSkype for Bussinessという別のブランドが混在したことで互いに繋がらないSkypeが増えただけになった。GitHubはマイクロソフトに買われたことでサービス品質はどうなるだろうという怖さ。GitHub Copilotは勝手にソースをパクる機能として訴えられてもいる。

gigazine.net

ボタンひとつで全公開されちゃう

ほとんどのクラウドストレージには「インターネット全体に公開する機能」がある。そんな機能絶対要らない。 事故として「設定ミスにより公開されてた」というニュースがあとを立たないが、そもそも設計ミスだし技術選定ミスだ。ブレーキの隣に自爆ボタンをつけた設計者が悪い。

SIベンダーロックインからクラウドベンダーロックインになっただけ

SIベンダーはシステムのロックインだけどクラウドベンダーロックインはシステムとデータの両方がロックインされる。 「4年に一回はクラウドベンダーを変えます」くらいの気合があるならクラウドを導入してもいいと思う。