ここへ来てPDFというフォーマットが力を伸ばしてるという話
SlideShareというサービスで情報を公開する流れはあった
インターネット上でもHTMLじゃなくて画面単位でメッセージを伝えるというニーズはあったということ。
SlideShare自体はスライドを共有するためのサイト。パワポ形式でもアップロードできたけど、大半の人はPDF形式でファイルを上げてたはず。特に日本語はフォントが置換されるので、PDF形式でアップロードすることで体裁崩れを防いだ。結果的にSlideShareってPDF共有サイトだった。
やたら過去形で書いてるのは、SlideShareの主要な機能が有料化されたから。急に使い勝手が悪くなった。
以下HTMLじゃなくてPDFでいいじゃないという背景
実はPDFビューワは偏在してる。
未だにPDFをAcrobatでみてくださいというメッセージを出してる時代遅れのサイトは多いけど、実際にはPDFはブラウザの標準機能で見れる。 さらにスマホのプリインのアプリで見れる。PC・スマホの標準機能で読めるのでドキュメント形式としては申し分ない。
HTMLはローカルでは見れない
一方でPDFと違ってHTMLはローカルでは見れない。CSSや画像と連携していたり、今どきはJSが動いて初めて画面に描画される。単体ファイルで動くことがほとんどない。
HTMLに比べてPDFはデータを作りやすい
パワポやGoogleSlideで作れる。というか印刷機能で作れる。だからほとんどのドキュメントツールがPDF形式に変換できる。つくる人を選ばない。なんならスマホのアルバイトアプリが履歴書をPDFで作れる機能を提供してたりする。
HTMLに比べて送りやすい
AirBnbを使ってる人なら経験してるだろう。民泊のホストは宿泊マニュアルをPDFで送ってくる。メッセージの中にダウンロードURLがあってそうやって送ってくる。DropboxやGoogleDriveの共有リンクのことが多い。自社サイトをもってなくてもクラウドストレージの共有リンク一つで共有できる。1ファイルであるということとローカルで動くということが大事。
もちろん先に上げた作りやすいという点でも宿泊マニュアルがPDFになる理由になっている。写真に丸をつけて「ここに鍵がありますよ」という図解マニュアル。
以下PDFに対するマイナスポイントとその評価
HTMLに比べてユニバーサルじゃないじゃないか
HTMLは文字の大きさ変えれるけどPDFは変えれないというマイナスポイントはある。 そもそも、文字が小さいのが問題。スライドレイアウトは文字がバカでかいので拡大しなくてもいい。 論文スタイルの縦置き2段組はたしかに最悪。
HTMLに比べて再編集できないじゃないか
どうせ再編集することなどない。 再利用はスクショで十分なことが多い。 スクショして○つけるだけ
論文みたいな縦置きドキュメントが見ずらいじゃないか
それはその通り。そして縦置きドキュメントは印刷物に使うための用途であって、オンライではまるで不要。 横置きスライド形式でやるのがよい。
そんな私もPDFは多用してる
仕事の上では写真にテキスト乗せるだけの仕事って多い。
- ブラウザ上でslides.newとタイプしてGoogleSlidesを起動
- スクショをペースト
- 赤枠で囲ってコメント
- PDF形式でダウンロード
このPDFを送りつけることがめちゃくちゃ多い。
別解としてスクショそのものを画像のままで吹き出しをつけるということもあり得るけど、当然テキストボックスの配置などは使い勝手が悪いし、何より自分の手元では再編集可能なファイル形式の方がいい。
また複数画像になった瞬間に複数ページが保存できるPDFの方がいい。